「人工芝の庭にするとゴキブリが発生するって聞いたけど、本当?」
人工芝専門の施工業者の日本人工芝計画では、人工芝の施工を検討中の方から、このような質問を受けることがあります。
結論から言うと、人工芝にゴキブリが出やすくなるという噂は正しくありません。
本記事では、人工芝のプロである弊社が「人工芝とゴキブリの関係」の真相をお伝えします。
「庭やベランダに人工芝を敷くとゴキブリが発生しやすくなる」という噂は間違いです。
むしろ、人工芝を正しく施工すれば、ゴキブリをはじめとする虫たちは寄ってきづらくなります。
そもそも、ゴキブリが発生する理由としては、「人工芝にすると水はけが悪くなる」ことがよく挙げられます。
たしかに、ゴキブリは高温多湿の場所を好む生き物です。
このため、もしも人工芝によって水はけが悪くなり、庭やベランダの湿気が高くなってしまうと、ゴキブリが寄ってくると考えられます。
しかし、正しい施工がおこなわれれば、人工芝のせいで水はけが悪くなることはありません。
これは反対に言うと、「誤った施工」をしてしまった場合は、水はけが悪くなって、ゴキブリが寄ってくる原因になるということでもあります。
そこで以下では、この「人工芝と水はけの関係」について詳しく見ていきます。
人工芝の湿気を左右する「水はけ」の良し悪しを決める要素としては、以下の5つがあります。
これらの各要素で適切な選択をすれば、人工芝の水はけは良くなって、ゴキブリが寄ってくることはありません。
そこで以下では、それぞれの要素について詳しく見ていきます。
基本的には、どの材質の人工芝を選んでも、水はけの性能に大きな違いはありません。
ただし、「ナイロン製」の人工芝だけは避けてください。ナイロンは吸水性・保水性が高いため、水はけが悪くなる危険性があります。
このため、人工芝は「ポリプロピレン」や「ポリエチレン」のものを選ぶことをおすすめします。
人工芝の材質について、より詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
【プロが解説】人工芝3種類の素材とその特徴とは?おすすめの素材も公開!
多くの人工芝には、下記のような「排水穴」が空いていて、雨が降ったときには、この穴から水が地面へと流れます。
そのため、人工芝の表面にいつまでも雨水が残り続けることはありません。
現在、販売されているほとんどの人工芝には排水穴が空いていますが、安価な人工芝だとまれに排水穴がない商品もあるのでご注意ください。
人工芝を施工する際には、「排水溝」や「排水マス」へ向けて地面に傾斜がつけられます。
これによって、雨が降った際に、人工芝の表面の水が「排水溝・排水マス」に流れやすくなります。
しかし、この勾配の設計が甘いと、水はけが悪くなる原因になりかねません。
人工芝を庭に敷く際には、もともとの地面の上に「下地材」を撒きますが、この下地材の種類によっても、水はけは左右されます。
弊社が使う「コンクリート材質」の下地材は、「水はけが良くて、固まりやすい」のが特徴です。
このため、雨が降っても、地面がぐちょぐちょになりづらいです。
DIYでよく下地材として使われる「山砂」も、排水力は高いので、「水はけ」の観点では問題ありません。
出典:Amazon
ただし、山砂は「有機物」を含むため、虫のエサとなる雑草が生えやすくなり、ゴキブリを呼び寄せる可能性があります。
以上のことから、下地材は「コンクリート材質」のものを使うべきなのですが、ホームセンターなどには売っていないため、ご希望の方は弊社までご相談ください。
もともとの地面の状態も、人工芝の庭の水はけを左右します。
従来から水はけが悪ければ、そのまま人工芝を敷くと、もちろん水はけは悪いままです。そこで、この場合には、水はけを改善する工夫が欠かせません。
弊社が水はけの良くない庭に施工する際には、もともとの地面と下地材の間に「砕石」を入れています。これによって排水を促し、地面が緩くなることも防げます。
ここまで、人工芝の水はけを左右する要素として、以下の5つの要素を紹介しました。
ただし、この5つは「庭」に人工芝を施工するケースを想定しています。
「ベランダ」の場合には、コンクリートの上に人工芝を敷くことになりますが、もともと排水のための勾配は付けられていることがほとんどで、下地材を入れる必要もありません。
このため、「人工芝の選択」にだけ気を付ければ良く、具体的には材質が「ナイロン」の人工芝は避けて、「排水穴」が空いている高品質な商品を選んでください。
以上でお伝えした要素に注意しながら人工芝を敷けば、水はけの良い庭・ベランダになって、湿気も抑えられるため、ゴキブリは寄ってきません。
ただし、ここで紹介したすべてを満たすような人工芝の施工をするのは、DIY初心者の方にとっては難易度が高めです。
そこで、自信がない場合には、人工芝の専門業者である弊社にご相談ください。お客様の状況に合わせて、水はけの良い人工芝の庭・ベランダを作り上げます。
下記からご相談いただければ、施工費用の見積もりは無料です。
人工芝は「ゴキブリが発生する」どころか、「虫全般が寄ってきづらくなる効果」があります。
前述のとおり、人工芝は正しく施工することで、水はけの良い庭・ベランダになります。
このため、高温多湿を好む虫たちにとって、「生きづらい環境」を作ることが可能です。
また、庭を人工芝にすると「虫のエサとなる雑草が減る」ことも大きなメリットです。当然、エサのないところには、虫も寄ってきづらくなります。
人工芝に雑草が生えてこない理由は、「地面に日光が入らない」からです。
人工芝を施工する際には、下記のように地面と人工芝の間に「防草シート」を敷き、日光を遮断します。
こうして、植物の成長に必要な日光が土の地面に届かないことで、雑草が生えてこなくなります。
以上のことから、「虫が苦手」「虫のいない庭で子どもを遊ばせたい」という方には、人工芝の施工が非常におすすめです。
なお、「人工芝と虫」の関係については、下記の記事で詳しくお伝えしていますので、気になる方は併せてご覧ください。
「人工芝は虫がわく」は間違い!専門業者が教える4つの原因&対策!
ここまで見てきたとおり、人工芝にゴキブリなどの虫が発生する主な原因は「水はけ」と「雑草」であり、この2つは「施工の方法」で決まります。
そのため、最初に正しく施工さえすれば、あとは特別なメンテナンスをしなくても、虫は寄ってきません。
庭やベランダに人工芝を敷いた後に必要な手入れは、汚れが気になったときに、ホウキや掃除機をかけることくらいです。
ただし、庭に樹木を植えている場合には、落ち葉が積み重なると湿気の原因になるため、こまめに掃除をしてください。
また、人工芝の上でBBQをしたら、食べ物や油などがこぼれていないか確認し、汚れている箇所は水拭きをすると良いです。
以上のような「人工芝のメンテナンス」については、下記の記事も併せてご覧ください。
人工芝のお手入れ&掃除方法を完全まとめ!メンテナンスはこれで解決!
再三申し上げているとおり、人工芝はゴキブリが発生する直接的な原因にはなりません。
ただし、庭に花壇やプランターを設置して、植物を育てる場合には注意が必要です。
水やりをすることで「高温多湿」な環境ができあがり、ゴキブリを呼び寄せる危険性があります。
そこで、ゴキブリなどの虫の発生を防ぎたければ、「花壇・プランターは置かない」ことが望ましいです。
なお、人工芝の庭の景観を良くするためには、下の写真のような「カラー人工芝」や「ワンポイント人工芝」を使うのも一手です。
人工芝でおしゃれな庭を作る方法は、下記の記事で詳しく紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください。
人工芝でおしゃれな庭を作りたい!人気の理由と5つの方法を紹介
「どうしても、花壇・プランターを置きたい」という場合には、置き型の害虫駆除剤を近くに置いたり、虫が匂いを嫌うハーブ類を一緒に育てたりするのが効果的です。
記事で見てきたとおり、人工芝は“正しく”施工さえすればゴキブリが発生する原因にはなりませんので、人工芝の施工を検討中の方はご安心ください。
ただし、「間違った施工」をした場合には、水はけが悪くなって、ゴキブリなどの虫が寄ってきてしまう危険性があります。
そこで、虫が嫌いな方は、人工芝の施工を専門業者に依頼することをおすすめします。
日本人工芝計画では、「一戸建ての土の庭」から「マンションのコンクリートのベランダ」まで、さまざまなシチュエーションでの施工を承ってきました。
その経験を活かして、お客様の状況によって最適な施工の方法を提案し、水はけの良い庭・ベランダに仕上げることを約束します。
以下のボタンからご連絡いただければ、施工費用の見積もりは無料で出しますので、お気軽にご相談ください。