日本人工芝計画には、「雑草処理が手間なので、庭を人工芝にしたい!」というお客様からご連絡をいただくことも多いです。
しかし、単純に人工芝を庭に敷いただけでは雑草対策になりません。正しい方法で施工をしないと、後になって雑草が生えてくることもあります。
そこで本記事では、「雑草が生えづらい正しい施工方法」や「そもそも雑草が生えてしまう原因」、「生えてしまった場合の対応」などをお伝えします。
なお、専門業者に雑草対策が万全な施工を頼みたいとお考えの方は、下記からお気軽に弊社までご相談ください。
対策 | 重要度 |
隙間なく防草シートを敷く | ★★★★ |
施工の際、雑草を根から抜いておく | ★★★ |
雑草が育たない材質の下地材を使用する | ★★ |
クロスシート(織布)の防草シートは避ける | ★ |
人工芝の雑草対策とその重要度は、上の表のとおりです。それぞれの詳細を見ていきましょう。
人工芝の雑草対策で最も重要なのが、防草シートを敷くことです。防草シートを敷くことで、雑草が成長するために必要な日光を遮断できます。
施工の際のポイントは、「隙間なく敷くこと」です。
シートをまっすぐ敷けない箇所は、必要に応じてカットをします。特に壁際やマンホールの周りは丁寧にカットして、隙間ができないよう注意してください。
下地づくりの際には、雑草を根本から抜いておくようにしてください。
これは、表面の草だけを刈っても、根に残った養分でまた育ってきてしまうためです。
手で抜くのは時間と労力がかかるので、ジョレンやスコップを使って作業することをおすすめします。
人工芝の雑草対策としては、「植物が育たない材質の下地材を使用する」ことも大事です。
使う下地材によって、雑草の育ちやすさは大きく異なります。
DIYで使われることの多い「山砂」の場合は、固まりづらくてやわらかいため、植物が表面に出てきやすいです。
このため、雑草が育ちやすい環境になってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、固い下地材を使うことです。下地が強固だと、コンクリートの道路に植物が生えないのと同じように雑草が育ちにくくなります。
どの下地材を選べば良いのか迷ってしまう場合には、日本人工芝計画までお気軽にご相談ください。
出典:Amazon
防草シートを選ぶ際、クロスシートタイプはあまりおすすめできません。
クロスシートとは、上の写真のように繊維をひとつひとつ織って布状にしたものを指します。
このクロスシートタイプは、ホームセンターなどで安く購入できますが、カットしづらいため、施工の際に隙間ができやすいです。
また、耐久性が低く、破れたところから日光が入ってしまうというデメリットもあります。
このため、防草シートは「不織布タイプ」を選ぶことがおすすめです。
以上、人工芝の雑草対策を重要度順に紹介しました。
重要度は付けましたが、可能であればすべて実施することをおすすめします。
人工芝の庭に雑草が生えてきてしまうのは、人工芝が日光を遮断できるような材質で作られていないからです。
以下のような原因で根や種が入った地面に、日光が当たることで雑草が成長してしまいます。
このため、施工前の雑草処理は念入りにおこなってください。
また、何かの拍子に種が運ばれてきても、日光が入って成長しないように、地面と人工芝の間に「防草シート」を敷くことも大事です。
ただし、この防草シートが破れてしまったり、シートとシートの間に隙間ができたりしてしまうと、雑草が生える原因となります。
ほかにも、人工芝と壁の間や、マンホールの切れ目から雑草が生えてくることもあります。
そこで、雑草が生えてこないようにするには、防草シートを隙間なく敷く施工の技術が必要です。
おすすめ度 | 種類 | 価格 | 耐久性 | 扱いやすさ |
★★★ | 不織布 | ★★ プラスチック系より安価 | ★★★ 耐用年数が長い | ★★★ カットしやすく、長さや形を調整しやすい |
★★ | プラスチック系 | ★ 3種類のなかで最も高額 | ★★★ 耐用年数が非常に長い | ★★★ カットしやすく、長さや形を調整しやすい |
★ | クロスシート (織布) | ★★★ 3種類のなかで最も安く手軽に手に入る | ★ 耐久性が低い | ★ カットしづらく、長さや形を整えにくい |
防草シートの種類と特徴は、上の表のとおりです。
それぞれの種類の特徴について、さらに詳しく知りたい方は、下記の記事もご参照ください。
人工芝の下に防草シートが必要な3つの理由!正しい敷き方&コツも紹介!
このなかで一番のおすすめは、不織布タイプです。
不織布タイプは日光を遮断する性能が高く、耐用年数も長いです。また、カットしやすいため、直線でない部分にも隙間なく敷けます。
メリットが多い上に、価格もそこまで高額ではないので、迷ったら不織布タイプのものを選んでみてください。
防草シートは、上記の4ステップで敷いていきます。ここでは、それぞれのステップについて詳しくお伝えします。
なお、動画でご覧になりたい方は、下記からチェックしてみてください。
まずは防草シートを広げて、壁と平行になるように敷いていきます。
続いて、丸釘かU字釘で防草シートを固定していきます。釘は、1m間隔で打つようにしてください。
作業する際は、力の入れすぎで防草シートにシワがよらないように注意が必要です。
シートのつなぎ目は隙間ができないように、5cmほど重なるようシートをカットして、上から釘で固定します。
マンホール周りは、まず円の形がはっきりするまで足で圧力をかけたうえで、形に合わせてカッターで切ります。
なお、人工芝の施工の全体像については、下記の記事で詳しく紹介しているので、ご興味のある方は併せてご覧ください。
人工芝をDIYで施工する方法|初心者でも簡単にできるやり方をプロが解説!
人工芝を正しく施工したとしても、芝と壁の隙間や、マンホール周りから雑草が生えてしまうことがあります。
そこで、もしも雑草が生えてきてしまったら、まずは根本からしっかり抜くようにしてください。
そのうえで除草剤を撒いておくと、同じ場所からは生えてきづらくなります。
なお、防草シートの隙間から雑草が生えてきてしまったのであれば、その隙間に新しいシートを入れ込むことで再発防止につながります。
万全を期すなら、防草シートを入れ込む前に下地材も追加するとより効果的です。
最後に、人工芝と雑草に関するよくある質問にお答えします。
雑草が生えてくる場所は、以下の3パターンが多いです。
コンクリートやタイルの上に施工する場合以外は、必ず防草シートを敷くようにしてください。
シートを敷かずに、下から雑草が生えてきてしまうと、人工芝の破損につながります。
また、虫も寄ってきやすくなります。人工芝と虫の関係については、下記の記事もご参照ください。
「人工芝は虫がわく」は間違い!専門業者が教える4つの原因&対策!
ウッドチップでは下地がガタガタになってしまうため、防草シートの代わりにはなりません。
また、ウッドチップを使うと、カビや腐食の原因になることもあります。
問題ないです。除草剤が付着したことで人工芝が劣化することはありません。
人工芝の雑草対策には、以下の4つがあります。
このなかで優先度が最も高いのは、「隙間なく防草シートを敷く」ことですが、万全を期すためには、上記のすべての対策を実施することをおすすめします。
ただし、DIYでこれらを網羅するのは難易度が高いため、雑草の生えにくい人工芝の庭にしたい方は、ぜひ人工芝専門の施工業者「日本人工芝計画」までご相談ください。
下記から、無料見積もりの申し込みができます。もちろん、見積もり後にお断りいただいても結構です。