「人工芝を敷きたいけれど、どのサイズを買えばいいのだろう?」と思うことはありませんか?
初めて人工芝を買うときに多くの方が悩んでしまうのが、準備するべき人工芝の“サイズ”です。
必要な人工芝のサイズを誤ってしまうと、設置後の見た目にも影響が出てしまいます。
そこで本記事では、人工芝の施工を専門としている弊社が必要な人工芝の数量の決め方やきれいに仕上げるためのサイズ調整のコツなどについて解説します。
これから人工芝の設置を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホームセンターなどで売られている人工芝には、ロールタイプとジョイントタイプの2種類があります。
2つのタイプではサイズや設置後の特徴が異なるため、まずは両者の違いを簡単に解説します。
ロールタイプはその名のとおり、上の写真のようにロールに巻かれた状態で販売されている人工芝です。
市販品では「幅1m×長さ5m」や「幅1m×長さ10m」、「幅2m×長さ10m」などのサイズで売られていることが多いです。
実際に設置する際には、必要な分だけカットして使います。
ロールタイプは、後述のジョイントタイプと比べて1枚あたりのサイズが大きいことが特徴です。このため、設置した際に接合部分が少なくなり、見た目がきれいに仕上がります。
人工芝の専門業者では、基本的にこのロールタイプを使用します。
ジョイントタイプは、上の写真のようにパネル状で売られている人工芝です。
「縦30cm×横30cm」など正方形のタイプが多く、置いて並べるだけで簡単に設置できるというメリットがあります。
一方、1枚1枚のサイズが小さいために結合部分が目立ち、見た目が悪くなってしまうことがデメリットです。
狭い範囲に人工芝を敷く場合にはジョイントタイプでも見た目への影響は少ないですが、基本的にはロールタイプを選ぶことをおすすめします。
ジョイントタイプの欠点としては、「土の上に設置すると地面の凹凸で生地が割れてしまう」「ベランダなど下が土でないところに置いた場合に静電気が起きやすくなる」などが挙げられます。
人工芝を購入する際には、「毛足の長さ(パイル長)」も選ぶ必要があります。
一般のご家庭で設置される人工芝の毛足の長さは、主に「20mm」「30mm」「40mm」の3つです。
ここでは、毛足の長さごとの「特徴」と「おすすめのケース」を解説します。
芝丈20mmの人工芝は、パターゴルフなど、特定の目的の場合に使用するサイズです。
毛足が短い20mmのタイプでは、ジョイント部分が芝で隠れずに目立ってしまう場合があります。
また、触感はチクチクしていて、30mm以上のタイプと比べるとフワフワ感があまりありません。
このため、見た目で20mmの人工芝を選ぶことは良いのですが、仕上がりのきれいさや触感を考えると基本的には30mm以上のものをおすすめします。
特にDIYでは、施工技術の必要な20mmの人工芝はおすすめできません。
家庭用の人工芝では、この30mmのタイプが一般的です。
芝丈が30mmもあれば20mmの欠点であった「ジョイント部分の目立ち」も少なく、見た目がきれいに仕上がります。
また、芝丈が長いと強く踏まれたときに芝がぺしゃんこになってしまうことがありますが、その点30mmだと耐久性も高いです。
触ったときの感触も、20mmよりフワフワとやわらかくなります。
仕上がりのきれいさ・耐久性・触り心地のバランスの良さから、毛足の長さで迷ったら30mmの人工芝を選ぶことをおすすめします。
40mmのタイプはクッション性が高く、フワフワとした触感がとても気持ちいいことが最大の特徴です。
ただし、40mmの人工芝の上で激しい運動をすると芝がぺったんこになりやすいという欠点があります。
また、ペットを飼っていらっしゃる場合には毛足が長いと噛んでしまう可能性もあるため、芝丈を決める際には考慮が必要です。
人工芝のサイズと数量は、以下の手順で決めていきます。
まずは、メジャーなどを使って人工芝を設置する部分の面積を測ってください。
面積が算出できたら、上の図の様に人工芝の割り付けを考えていきます。ほとんどの場合、購入してきた人工芝をそのままのサイズで使うことができませんので、どのように調整して設置していくかを決めます。
設置割付を計算する際には、弊社が作成した以下の説明書を参考にしてみてください。
割り付けを考える際には、継ぎ目が少なくなるように工夫すると仕上がりがきれいになります。
また、見落としがちなのは人工芝には「芝の向き」があることです。ジョイント部分を境に芝の向きが縦と横になっていたりすると景観が悪くなるので注意してください。
※人工芝の正しい向きについては、以下の記事でも紹介しています。あわせて参考にしてください。
「人工芝にはキレイに見える向きがある!芝目の向きを合わせる敷き方も公開!」
設置割付が決まれば、おのずと必要な人工芝のサイズがわかります。
購入する際には施工途中で人工芝が足りなくなることを防ぐために、少し多めに買っておくことがおすすめです。
人工芝を敷く場所に合わせて設置割付を考えて、必要な人工芝の数量を計算するのは慣れない方にとっては難しい作業かもしれません。
もしも人工芝の設置割付や必要な数量で迷った場合には、お気軽に弊社にご相談ください。設置する場所の面積をお伺いした上でアドバイスいたします。
人工芝をきれいに設置するためのポイントは「カットの方法」と「継ぎ目の処理」です。
そこで以下では、人工芝をきれいにカットするコツと継ぎ目を目立たなくするコツを紹介します。
人工芝をきれいにカットするためのポイントは、以下の3つです。
人工芝のカットは刃が大きくて長めの重量感があるカッターを使うと作業がしやすいため、切断部がきれいになります。
また、カットをしているとすぐに刃の切れ味が落ちてきます。このため切れにくくなってきたと感じたら、早めに刃を変えることがおすすめです。
カットをする際、初心者の方は長さに余裕を持たせて切って、少しずつ調整していったほうがミスが少なくなります。
なお、人工芝を切る際に必要な道具やカット方法については以下の記事で詳しく説明しています。興味のある方は参考にしてみてください。
「人工芝のカット方法まとめ!必要な道具4選&失敗しないための2つのコツ紹介」
人工芝の継ぎ目を目立たなくするコツは以下の8つです。
特にサイズ調整の際に注意したいのが、「1. 人工芝の耳を切っているか確認する」ことです。
人工芝の耳とは、購入した人工芝の端に付いている上の写真の部分です。
初めてDIYで人工芝を設置した人の多くが、人工芝の耳を切らずに使ってしまっています。
耳が付いたままの人工芝を設置してしまうとジョイント部分が目立ってしまうので、必ず切るようにしてください。
その他のコツの細かい内容や継ぎ目が目立ってしまう原因については、下記の記事で詳しく紹介しています。
「人工芝の継ぎ目を隠す方法8選!対策から応急処置、原因まで完全まとめ」
この記事では、人工芝のサイズについて解説しました。
人工芝のタイプにはロールタイプとジョイントタイプがあります。DIYで人工芝を設置するために市販品を購入するときは、設置場所の広さや形に合わせてタイプやサイズを選んでみてください。
購入する人工芝が決まったら、次は設置する場所に必要な数量の計算です。設置面積を測った上で、設置割付を決めていきます。
必要な人工芝の数量の計算は、慣れていないと手間取ってしまう可能性があります。
購入すべき人工芝の数量に迷ったら、お気軽に人工芝専門の施工会社である日本人工芝計画までご相談ください。お客様の設置場所に合ったサイズの人工芝をご提案いたします。