「景観が劇的に良くなる!」と評判の人工芝。
庭やベランダなどに人工芝を採用するご家庭・企業はどんどん増えています。
一方で、以下のような疑問のある方も多いのではないでしょうか?
「人工芝を敷くと虫がわくって本当?」
「人工芝に虫がわかない対策方法は?」
そこでこの記事では、人工芝専門の施工業者である日本人工芝計画が「人工芝に虫がわく原因&対策」を紹介します。
まれに人工芝を敷くと「ゴキブリやムカデなどの害虫が寄ってくるのではないか?」「蚊がわくようになると聞いた」などと言われることがあります。
しかし、「人工芝を敷くと虫が出る」という噂は間違いです。正しく施工すれば人工芝に虫がわくことはほとんどありません。
むしろ、本来なら以下のような理由で虫の数は減っていきます。
【人工芝を敷くと虫が減る理由】
一方で、人工芝の敷き方に問題があると、人工芝のまわりは虫の住みかになってしまいます。
では「問題のある敷き方(虫がわく原因)」とは具体的に何なのか、これからお伝えしていきますね。
人工芝に虫がわく原因は、一言で言うと「施工(敷き方)に問題があるから」です。
具体的には、以下の5つに分けられます。
【人工芝に虫がわく5つの原因】
順番にお伝えしていきますね。
人工芝を敷く前に下地材をいれていないと、虫の住みやすい地面が残り、虫がわく原因になってしまいます。
逆に、人工芝用の下地材はコンクリート材質のため、その中で虫は生活できません。
下地材をまくことで虫がわきにくくなるので、ぜひ導入してください。
また、下地材のメリットは虫対策だけではありません。
仕上がりを綺麗にしたり芝を長持ちさせたり、様々なメリットがあります。
人工芝に防草シートを敷いていないと、
という理由で、虫がわきやすくなります。
雑草が生えると虫がわくだけでなく、芝が剥がれたり、表面がデコボコになったりもします。
そのため、防草シートは必ず敷いてください。
人工芝同士のつなぎ目に隙間ができていると、間から雑草が生え虫のエサになってしまいます。1mmでも隙間があるとNGです。
ただ、つなぎ目の接着はコツがいります。慣れない方やDIYの場合だと、どうしても隙間が目立ちやすいです。
確実につなぎ目を接着するのであれば、専門業者にお願いするのが安全です。
芝同士の接着をしっかり行うと、虫も発生しないしつなぎ目も目立ちません。
なお、下記のリンク先には、弊社が施工した際の人工芝のつなぎ目や、ビフォーアフターの写真などがあります。ご興味のある方は、併せてご覧ください。
虫は多くの場合ジメジメした場所を好むもの。地面の水はけが悪いままだと、虫が住みやすく増殖してしまいます。
また、水はけが悪いと徐々に地面がデコボコになり、芝が崩れやすくもなります。
水はけは気にしない方も多いですが、とっても重要な工程です。ぜひ意識してみてください。
具体的な対策はこの後お伝えしますね。
人工芝の素材にナイロンが混ざっているような低品質の低いものだと水をよく吸ってしまい、ジメジメした場所を好む虫が住み着いてしまう危険性があります。
このため、人工芝を購入する際はできるだけ「ポリエチレン製」や「ポリプロピレン製」などの品質の高いものを選ぶようにしてください。
それでは、人工芝に虫を発生させないための5つの対策を紹介していきます。
【人工芝5つの虫対策】
基本的に先ほどお伝えした5つの原因を対策すればOKです。
1つずつ順番にお伝えしていきますね。
人工芝を敷く前に、しっかり下地材をまきましょう。どれくらいまくかというと、25平米に1トン程度の量が必要です。
専門業者の場合、下地材はコンクリート材質の砂を用います。ですが、コンクリート材質の下地材は一般の店舗では販売されていません。
そのため、DIYにおける下地材は「水で固まる土」と「川砂」を混ぜ合わせたものを使用する方法を推奨します。
ただ、上記の下地材も、本来人工芝向けのものではありません。理想はやはり専用の下地材を用いることです。
専用の下地材を使って施工したい方は、弊社までご連絡ください。
なお、DIYでの下地材の作り方は、下記の記事で詳しくお伝えしています。
「人工芝をDIYで施工する方法|初心者でも簡単にできるやり方をプロが解説!」
※動画で見たい方はこちら
下地が作り終わったら、防草シートを隙間なく敷いてU字釘で固定してください。
防草シート敷くことで、以下のようなメリットがあります。
もしかしたら「人工芝だけでも日光は遮断できるのでは?」と思うかもしれません。
ですが、人工芝だけだと細かい縫い目の間から日光が入ってしまいます。完全に遮断することはできないため、防草シートは必須です。
※動画で見たい方はこちら
人工芝を2枚以上組み合わせて敷く場合、ジョイント施工(芝同士の接着)は必ず行ってください。
ジョイントを行わないと、芝同士の間から雑草が生え虫のエサになってしまいます。
また、そもそもジョイントしないと芝の継ぎ目が目立ち、見た目も良くありません。
DIYの場合ジョイントをされていない方もいますが、ジョイントは必ず行うことをおすすめします。
人工芝の継ぎ目対策については、別記事でもまとめています。こちらも参考にしてください▼
「人工芝の継ぎ目を隠す方法9選!対策から応急処置、原因まで完全まとめ」
水はけを良くすることで虫の対策にもなります。
具体的に何をすれば良いかというと、以下の2つです。
膿んだ残土の処分というのは、下地をまく前に残った、ぬかるんだ土を残さず処分することを言います。
また、地面の勾配作りは、地面にあえて傾斜を作ることで排水ルートを用意することです。
これら2つをしっかり行ったうえで下地材を入れれば、水はけは十分に良くなります。
品質の良い人工芝は水を弾いてジメジメしにくいため、虫が住み着く危険性を抑えることができます。
品質を判断する際は、人工芝の葉の部分に使われている素材に注目してください。
主に使用される素材としては、「ナイロン」「ポリエチレン」「ポリプロピレン」の3種類があります。
このうち、ナイロンが使われているものは吸水性が高く、耐久性も低いため避けた方が無難です。
弊社も施工の際に使っているポリエチレン製の人工芝であれば、雨が降った後もジメジメせず虫が住み着く可能性が低くなります。
人工芝の素材について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。
「【プロが解説】人工芝3種類の素材とその特徴とは?おすすめの素材も公開!」
結論から言うと、ベランダに人工芝を敷いて虫がわくことはありません。
人工芝はポリプロピレンやアフラス(ゴム系)など、プラスチック系の材質です。
プラスチックペットボトルに虫がわかないのと同様に、人工芝に虫がわくことは基本的にありません。
お客様からたまに「防虫加工付きの人工芝や防草シートはありますか?」とご質問いただくことがあります。
こちらも結論から言うと、防虫加工付きの人工芝や防草シートはありません。
仮に人工芝や防草シートに殺虫剤を染み込ませたとしても、効果はそんなに長くはもちません。
また、人工芝は人の身体に沢山触れるので、殺虫剤を多量に染み込ませるのはそもそも危険です。
おそらくそういった理由から、防虫機能付きの人工芝や防草シートは開発されていません。
これまで人工芝に虫がわく原因や対策を解説しましたが、結局のところ、虫がわくかどうかは施工の段階で決まります。
「虫がわかないよう人工芝を敷きたい!」というのであれば、専門業者に依頼するのが一番確実です。
弊社も人工芝専門業者として、施工をお受けしています。
虫の対策はもちろん、仕上がりや安全面、耐久性など施工の質によってハッキリ差が出てくるので、ぜひご検討してみてください!
【人工芝の虫対策方法まとめ】
人工芝は正しく施工すれば虫がわくことはありません。
むしろ、虫が生活しにくい環境が作られるので、施工前よりも虫は減っていきます。
一方で、施工が上手くできていないと、虫はもちろん、雑草が生えたり芝がデコボコしたりしていまいます。
「虫がわかないようしっかり施工したい」
「綺麗で長持ちする人工芝を敷きたい」
という場合には、ぜひ弊社をはじめとした専門業者へ依頼することを検討してみてください!