人工芝の見た目を大きく左右する継ぎ目。できる限り継ぎ目は目立たせたくないですよね。
とはいえ、こんなお悩みがある方も多いのではないでしょうか?
「継ぎ目を目立たせなくする方法はないのかな?」
「継ぎ目ができてしまう原因って何だろう?」
そこでこの記事では、人工芝の継ぎ目を目立たなくする方法を、人工芝専門の施工業者である日本人工芝計画が紹介します。
具体的には、
の順番にお伝えしていければと思います。
あなたの人工芝の継ぎ目を対策・改善できる可能性が高いので、ぜひご一読いただければ幸いです!
もし「人工芝をゼロからDIYする方法を知りたい」という場合は、以下の記事をご覧ください。初心者が職人に教わりながら、人工芝をDIYする方法をまとめています。
「人工芝をDIYで施工する方法|初心者でも簡単にできるやり方をプロが解説!」
さっそく、人工芝の継ぎ目を目立たなくする8つの対策をお伝えしていきます!
先に結論から言うと、8つの対策とは以下の通りです。
「8つもあって多い」と感じるかもしれませんが、どれも重要な対策。
DIYでもできるようお伝えするので、可能な範囲でたくさん試していただければと思います。
まずは人工芝の耳を切っているか確認してみてください。人工芝の耳とは、以下の部分のこと。
私の経験になるのですが、人工芝を初めてDIYした方の中には、耳を切っていない方が多い印象です。
耳を切っていないと、それだけで人工芝の継ぎ目が目立ってしまいます。まずは「耳を切り忘れていないか?」を確認してみてください!
ちなみに、耳を切る際は「裏面の縫い目ギリギリまでカットする」のがコツ。
ギリギリまでカットすることで、芝の密度が上がり、継ぎ目が目立ちにくくなります▼
継ぎ目が目立ちにくくするために、毛の量の多い人工芝を使うのは有効な方法です。継ぎ目が芝で隠れ、目立ちにくくなります。
ただ、ホームセンターで売っている人工芝は毛の量が少ないものがほとんど。できれば、人工芝専門業者で揃えることをおすすめします。
もしかしたら「専門業者で買うと高そう…」と思う方もいるかもしれません。ですが、専門業者の方が安くなる可能性があります。
というのも、長さが決まっているホームセンターの人工芝と違って、専門業者は必要な長さを切り取って買うことができるんですね。
そのため余分に買うことがなく、結果的にお得に購入できるケースもあります。人工芝を購入する際は、ぜひ専門業者も検討してみてください!
人工芝を繋ぎ合わせるとき、継ぎ目の下に両面の粘着テープを貼っておくのも効果的な方法です。
粘着テープを貼ることで、人工芝が浮いたりズレたりするのを防ぐことができます。
イマイチやり方がピンとこない方もいるかと思うので、以下に具体的な方法を書いてみました!
【継ぎ目部分を両面の粘着テープで固定する方法】
この方法で、芝がある程度安定しやすくなります。ただ、テープの固定する力はそこまで強力ではありません。
そのため、テープでの固定が終わったら、次の「U字釘で固定する」も実施していただくことをおすすめします!
継ぎ目の間にU字釘を打ち、芝同士を固定するのも有効な方法です。
というのも、人工芝がしっかり固定されていないと、徐々に芝がズレたり剝がれたりして継ぎ目が目立ってきてしまうんですね。
一定の感覚を空けながらU字釘で芝と地面を固定することで、芝をキレイに見せるだけでなく、剥がれにくく安全な状態を保てます。
(逆に、釘で固定しないと芝が不安定で転びやすくなってしまいます。怪我を防ぐためにも、U字釘での固定はおすすめです!)
ただ、U字釘も正しく打たないと釘自体が目立ってしまいます。以下の打ち方を参考にしてみてください!
【釘が目立たないU字釘の打ち方】
地道で大変な作業ですが、人工芝を長くキレイに保つために重要な工程です。ぜひ試していただけたらと思います!
継ぎ目を安定させるためにも、人工芝を敷く前に足のかかとやタンパーで下地を固めてみてください。
「下地の表面が平らに固まっているか」は、人工芝の見た目を大きく左右するポイント。
下地がデコボコだったり固まっていなかったりすると、人工芝をまっすぐ引けません。継ぎ目も目立ちやすくなってしまいます。
ぜひ人工芝を敷く前に、下地を平らに固めていただけたらと思います。
(下地を固めることを「転圧」と言いますが、施工業者の場合は画像のように転圧専用の機械を使います。それくらい重要な工程です!)
人工芝を敷く前は水はけの良い下地材をまきましょう。
水はけの良い下地材を入れることで、雨が降った時に下地がぐちょぐちょになり芝がズレるのを防止できます。
DIYにおいては、山砂という砂を下地材として使用するのが安価で手に入りやすくおすすめです。
(専門業者の場合は、人工芝に特化したコンクリート材質の下地材を使用しています。ですが、手に入りにくいのでDIYでは山砂がおすすめです。)
「人工芝の仮敷きをしっかり行う」というのも、継ぎ目が目立つのを防止するのにおすすめです。
仮敷きとは、下地が作り終わり防草シートを敷いた後、人工芝を試しに敷いてみること。以下を目的に行います。
特に、継ぎ目対策においてしわを伸ばすのは重要。しわが残ると芝が浮きやすく、継ぎ目も目立ちやすくなってしまいます。
施工業者は機械を使ってしわを伸ばすのですが、入手が難しくDIYの場合は現実的ではありません。
そのため、DIYの場合は以下の方法でしわを伸ばすのがおすすめです。
【DIYで人工芝のしわを伸ばす方法】
仮敷きも重要な工程なので、ぜひ試していただけたらと思います!
人工芝同士を繋げる際、両者の芝目の向きが揃っていないと継ぎ目が目立ってしまいます。
そもそも芝目とは、芝生が傾斜している方向のこと。(人工芝は真っ直ぐに生えているのではなく、一定方向に傾斜しています。)
裏面を見ると芝目の向きが分かりますので、しっかり両者の向きが平行になるよう揃えてください。
では、敷いてある人工芝の継ぎ目が目立ってきてしまった場合はどう対処すればよいのでしょうか。
理想は最初から敷き直すことですが、時間もかかるので簡単ではないと思います。
そこでできる応急処置は、継ぎ目のボコッとした部分をハンマーで叩いて隠すという方法。
地面を平らにすることで、継ぎ目が一時的に目立ちにくくなります。
ただ、あくまでこの方法は応急処置。時間が経つと繰り返し目立ち始める可能性が高いです。
根本から直したい場合は、
というのをおすすめします!
人工芝をDIYで敷いた方からよく聞く「最初は大丈夫だったのに、1~2ヵ月経ったら継ぎ目が見えてきてしまった」という声。
私の経験ですが、時間とともに継ぎ目が目立ってしまう原因は主に以下の2パターンあります。
順番に詳しくお伝えしていきますね。
下地材を使っていない・もしくは適切なものを使っていないため、雨で下地がぐちょぐちょになってしまうパターンです。
水はけが良い下地材を使わないと、どうしても雨が降った時に地面がぬかるんでしまいます。その結果下地が不安定になり、人工芝もズレてしまうんです。
対策としては、単純に水はけの良い下地材を入れてみてください。(DIYなら山砂がおすすめです。)
下地材の入手が難しい場合は、道路や排水溝に水が流れるよう「あえて下地に傾斜を作る」のも一つの手です。
芝同士の接着を行っていないパターンもよく見かけます。テープで芝同士を接着しないと、時間とともに芝が浮き上がってしまいます。
ぜひ、防水の強力な両面テープを使い、芝同士を接着していただけたらと思います。
(施工業者の場合は、専用のウレタンボンドを使います。ただ、扱いが非常に難しいのでDIYではおすすめしていません。)
ここでは、継ぎ目が目立ちにくい人工芝の選び方をお伝えしていきます!
芝生の毛が長いと、ジョイント部分が芝で隠れて継ぎ目が目立ちにくいです。
ただ、長すぎると人や物の重みで葉が寝てしまいやすいというデメリットもあります。
なので、長さ3cmの芝がバランスが良くおすすめです!
芝の密度が高い場合も、継ぎ目が隠れて目立ちにくくなります。
芝の密度の見分け方は、「芝の重量を見る」ということ。芝の密度は、重量に表れるからです。
最低でも、1ロールあたりの重量が40kg以上の人工芝を選ぶのがおすすめです。
ちなみに、ホームセンターで売っている人工芝は一般的に30kg程度、専門業者が扱う人工芝は70kgほど。倍以上の差があります。
形状記憶の良い人工芝を選ぶことで、時間が経っても芝同士の継ぎ目が目立ちにくくなります。
形状記憶の良い芝の見分け方については、人工芝専門店から購入すれば基本的に問題ありません。
ホームセンターに売っている人工芝は芝の生え際が不規則な場合が多く、形状記憶に優れていません。
手前みそで恐縮ですが、専門業者から入手することを個人的には推奨しています。
【人工芝の継ぎ目対策まとめ】
人工芝の継ぎ目が目立つ原因は様々です。単純に芝の耳を切っていないこともあれば、下地が不安定なこともあります。
まずはできる範囲からで構いませんので、上記の対策を実践していただければ幸いです。
「自分でできる自信がない…」
「自分で対策するのは面倒…」
といった場合は、お気軽に人工芝専門の施工業者の弊社までご相談ください。