人工芝に砂が撒かれているのを見かけたことはありませんか?
「あれって何のために撒いているのかな?」
「自宅の人工芝にも砂を撒く必要があるの?」
など疑問に思う方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、人工芝に撒く砂について、人工芝専門業者の弊社が解説します。
具体的には、
など、重要なポイントに絞ってお伝えしていきます。
砂に関する疑問が一通り解消できるよう執筆しましたので、ぜひご一読ください。
そもそもなぜ人工芝に砂を撒く必要があるのでしょうか?
その答えは「充填剤として使えるため」です。
充填剤とは人工芝の耐久性を向上するためのもの。一般的にはゴムチップが使われます。
ただ、ゴムチップは発がん成分が入っているとの噂もあります。
また、ゴムチップは浮力もあるので大雨の際に流れてしまう可能性もゼロではありません。
そこで弊社がおすすめの充填剤が「珪砂(けいさ)」です。
出典:Amazon
弊社がおすすめする人工芝の充填剤は珪砂(けいさ)です。
珪砂は石英という材質でできており、テニスの人工芝コート(オムニコート)にも珪砂が使われています。
硅砂は安価なのにキレイで、重いので雨で流れることもなく、無機質なので虫もわきません。
そのため、人工芝に適した充填剤と言えます。
珪砂(充填剤)は人工芝の耐久性を上げるために効果的ですが、個人邸においては必須というわけではありません。
というのも、この後お伝えしますが、珪砂にはメリットもあればデメリットもあるんですね。
また、そもそも人工芝は砂を撒かなくても特に問題ないよう作られています。
そのため、メリット・デメリットを検討した上で、撒くかどうか判断するのがおすすめです。
人工芝に珪砂を撒くメリットは以下の3つです。
【人工芝に珪砂を撒く3つのメリット】
順番にお伝えしていきますね。
珪砂は人工芝の伸び縮みを防ぐのに有効です。
実は、ポリプロピレンという材質の特性で、人工芝は伸び縮みすることがあります。
(弊社が確認した一番大きい縮み幅は2cmです。それくらい伸び縮みします。)
珪砂を入れ込むことで、この伸び縮みを防ぐことが可能です。
運動やタイヤの摩擦などから人工芝を保護するのも珪砂のメリットです。
珪砂がクッション材となり、人工芝が擦れたりつぶれたりしてしまうのをガードします。
特に駐車場に人工芝を施工する場合、珪砂は必須と言っても過言ではありません。
珪砂は重しにもなるので、人工芝のめくれを防ぐのにも役立ちます。
ただ、質の良い人工芝を正しく施工していれば、そもそも芝がめくれることは稀です。
そのため「重しのために珪砂を撒く」というケースはほとんどありません。
一方で、珪砂を撒くデメリットは下記の4つが挙げられます。
【人工芝に珪砂を撒く4つのデメリット】
こちらも順番に説明していきますね。
人工芝には水はけを良くするための排水穴が空いています。
珪砂をまくことでこの排水穴が塞がれ、水はけが若干悪くなってしまう可能性があります。
強風や運動などで、撒いた珪砂が散らばってしまう可能性があります。
そうなると当然掃除の必要があるので、手間になってしまうかもしれません。
使用しているうちに、場所によって珪砂の量にムラができる場合があります。
その結果、珪砂が目立つ箇所と目立たない箇所が生まれてきます。
この状況が、人によっては「味があって良い」と感じることもあれば「ムラが気に入らない」と感じる場合もあるかもしれません。
(画像は砂浜の写真です。珪砂の写真がありませんでした…!)
珪砂は足にくっつきやすい性質があり、裸足で珪砂を踏んだ場合は家に砂が散らかってしまいます。
そのため、ベランダや屋上など、人工芝を裸足で使用したい場合には珪砂は向いていないかもしれません。
いざ「人工芝に珪砂を撒こう」と思っても、どれくらいの量撒けばよいのか困ってしまうかもしれません。
なので目安の量をお伝えすると、人工芝に撒く珪砂の量は大体1㎡あたり平均で2kgです。
ただし実際は、人工芝の使用用途によりますし、人工芝の長さから逆算する必要があります。
あくまで目安として、ご認識いただければ幸いです。
【人工芝に珪砂(充填剤)を撒くメリット】
【人工芝に珪砂(充填剤)を撒くデメリット】
人工芝に砂を撒くのは充填剤(クッション材のようなもの)として使用するためです。
一般的にはゴムチップが使われますが、弊社は珪砂(けいさ)をおすすめしています。
ただ、そもそも人工芝は充填剤なしでも利用できるよう作られており、珪砂は必須ではありません。
そのため、上記のメリット・デメリットをもとに、珪砂の使用を検討するのがおすすめです。
「珪砂を撒くか迷う…」
「ウチには珪砂は必要かな?」
といった場合は、人工芝専門の施工業者「日本人工芝計画」までお気軽にご相談ください。
これまでの経験をもとに、あなたのご家庭に最適なプランを提案いたします。