人工芝のグラウンドで、ゴムチップが撒かれているのを見かけたことはありませんか?
実は、あるニュースをきっかけに「人工芝のゴムチップには発がん性がある」と噂されています。
あなたも、以下のような不安をお持ちではないのでしょうか?
「人工芝には本当に発がん性があるの…?」
「家族や自分が人工芝で運動するから心配…」
そこでこの記事では、人工芝やゴムチップの発がんリスクについて、人工芝専門の施工会社である日本人工芝計画が解説します。
上記の不安が解消するかと思いますので、ぜひご一読ください!
人工芝のサッカー場やフットサル場などで撒かれているゴムチップ。
選手たちの足腰の負担軽減やプレーの安全性向上のために撒かれています。
ただ、あのゴムチップは「発がん性がある」という噂でも有名なんです。
2014年、アメリカのニュースで「人工芝の上でプレーしていた女子サッカー選手が次々とがんになる」ということが報道されました(※1)。
そして38人中34人がゴールキーパー。
「寝転ぶことが多いゴールキーパーががんになる=人工芝やゴムチップに発がん性がある」と考えられるようになりました。
ただ、こちらはあくまで噂です。明確に「がんになる可能性がある」という研究結果はありません。
そうは言っても、プレイヤー本人やそのご家族からしたら不安ですよね。
ご安心ください。むしろ真逆の研究結果があるので、これからご紹介します。
(※1)参考:「 女子サッカー選手が続々とガンを発症!「異常」の原因は人工芝にあった!?」
発がん性が噂されるゴムチップですが、実際は「健康へのリスクはない」という真逆の研究結果があるんです。
2017年の国立医薬品食品衛生研究所の研究結果では以下のように書かれています。
ヒトで血液系のがんを誘発する十分な証拠がある物質にはベンゼンがあります。今回の調査により、ベンゼンについては定量下限値未満であることが明らかになりました。
また、現時点においては、海外のゴムチップに対する評価は概ね健康リスクが無視できるとしているほか、本研究で調べた範囲では、諸外国及び本邦においてこれまで、人工芝グラウンド上で競技する人や作業する人にゴムチップに起因する健康被害が生じたという学術報告は確認されていません。
上記のように、発がん性のある物質で検出されるベンゼンについて、健康リスクがあるほどの量含まれていないことが分かりました。
また、そもそも明確に「ゴムチップが原因で健康被害が生じた」という学術報告は、これまでにありません。
つまり「人工芝のゴムチップ=発がんリスク」は間違いの可能性大。むしろ健康リスクはないことが研究結果として出ている、というわけです。
たまに「人工芝自体に発がん性があるのでは?」とご質問を頂くことがあります。
しかし、これに関してもご安心ください。人工芝自体に全く発がん性はありません。
あくまで噂されているのはゴムチップ。そもそも人工芝自体は疑われてすらいません。
「人工芝のゴムチップが怪しい」という噂が「人工芝が怪しい」と解釈され伝わってしまったのかな?と思います。
【人工芝の発がん性について結論】
結局「人工芝でスポーツをするとがんになるのか」ですが、結論は上記の通りです。
そもそも毎日のように人工芝でプレーしている選手で発がんしている事例はほとんどありません。
先述のニュースが目立っているだけで、もともと発がんの報告自体もほとんどないんです。
噂が広がりすぎているだけで、人工芝やゴムチップに発がん性の心配は必要ありません。
ここまでお読みいただいても、心配な方だと「自宅に人工芝を敷くのをやめておこうかな…」と思うかもしれません。
ですが、少なくとも家庭用人工芝で発がんのリスクは完全ゼロです。
というのも、家庭用人工芝では充填剤(クッション材)にゴムチップは使用しません。珪砂という砂を使います。
▼珪砂の写真(テニスの人工芝コートで見かけたことがある方もいるのではないでしょうか?)
出典:Amazon
弊社もドッグランやスポーツ向けに充填剤をまく必要がある場合は、ゴムチップではなく珪砂を使用しています。
弊社にご依頼いただければ、発がんリスクゼロの施工をいたします。お気軽にご相談ください!
【人工芝の発がん性まとめ】
人工芝やゴムチップには発がん性はないことを紹介しました。
日本や各国の研究でも、健康への危険性がないことが報告されています。
アメリカのニュースから生まれた噂である可能性が極めて高いので、安心していただければと思います。